北浦和元町の小児科・アレルギー科

白尾謙一郎先生【アレルギーセミナー記事】

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「ストップthe鼻水!」アレルギー性鼻炎の正しい知識

広島開業時代から繋がりのあるサニクリーンアカデミーさんのアレルギーセミナーに、しろくま先生(白尾謙一郎先生)が登壇しました。アレルギーをお持ちのお子さんや、今後が心配、といったママパパにアレルギーセミナーから一部内容をご紹介いたします。

●子どもの鼻水が気になる

●家族みんなが鼻に問題を抱えている

●春夏秋冬鼻水が出る

そんなお悩みを抱えていませんか?

アレルギー性鼻炎の正しい知識(サニクリーンアカデミー主催 アレルギーWEBセミナーより抜粋)

(1)鼻は身体の加湿空気清浄機

鼻は人間の身体の大事な器官「身体の加湿空気清浄機」。実は鼻の中は湿っていて当たり前なんです。鼻腔内で温度や湿度を調整することにより、外からの空気を加湿して冷たい空気を温めます。鼻から息を吸うことで、鼻毛や粘膜で埃をキャッチし、きれいな温かい空気になり、肺に送られます。

(2)鼻炎は身体の防衛反応

私たちが風邪をひいて熱が出るのは、身体の防衛反応です。熱が出ないとウイルスがいつまでたっても居座ってしまいます。同じように、鼻炎の三大主徴である①くしゃみ ②鼻水 ③鼻づまり といった症状は、無駄なものではなく、実は大事な身体の防衛反応なんです。

①くしゃみ異物を外に強制的に排出する

②鼻水異物を洗い流す

③鼻づまり鼻粘膜を腫らすことで、異物を物理的にブロック

とはいえ、辛い症状や日常生活に困難を引き起こすことも。

(3)鼻水の原因

鼻水の原因は色々あります。その中でも、感染が関わるのかアレルギーなのかは大きな違いがあり、その後の治療方針も変わってきます。

【感染症・炎症】

●細菌、ウイルス ●副鼻腔炎(いわゆる蓄膿症)

【アレルギー】

●通年性アレルギー性鼻炎 ●季節性アレルギー性鼻炎

【血管運動性鼻炎】

●気温の変動や、自律神経障害など

【その他】

●物理的な障害、癌など

鼻水の性状も「大量の水っぽい鼻水」「透明のさらさら鼻水が粘っこくなる」「粘調で濃い色がついた鼻水」など、それぞれの原因に伴ってくることが多いです。

(4)アレルギー性鼻炎

アレルギー性鼻炎(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)の原因も様々です。

【ダニ・ほこり】などによる通年性(1年中症状がある)のアレルギー性鼻炎。

【スギ花粉・イネ科の花粉】などによる季節性(花粉飛散時期のみ症状がある)のアレルギー性鼻炎。

また、「私は花粉症です」とよく聞きますが、

花粉症=スギ花粉症ではありません。春夏秋冬と年間を通じて様々な花粉が飛散しています。

→2月〜4月杉 4月〜5月檜 1月〜5月ハンノキ・シラカンバ

→5月〜7月カモガヤ・オオアワガエリ

→8月〜10月ヨモギ・ブタクサ

特にハンノキ・シラカンバは、年明けから5月位までだらだら続くこともあるので、「花粉症なの?」「アレルギーなの?」「年中鼻が辛い」とお悩みの方、まずは何のアレルギーか血液検査で調べてみると良いでしょう。

セミナー当日は、沢山のご質問にしろくま先生がお答えしました!また機会がありましたら、ぜひご参加ください。

どうしてアレルギー症状が出るの?

兄弟によってアレルギーって、出たり出なかったりするの?

アレルギー検査ってどんな検査?

アレルギーの検査でどんなことがわかるの?

アレルギー性鼻炎や花粉症など、アレルギーが低年齢化し増えている昨今、症状の原因によって治療も様々(当院で行なっている舌下免疫療法はこちらから)です。環境整備や抗原の除去など、日々の生活で予防対策できることも沢山あります。お子様のアレルギーなど心配がある場合は、アレルギーの専門医に、ご受診・ご相談ください。

今回のアレルギーセミナー主催サニクリーンアカデミーさんホームページ

サニクリーンアカデミーさんお掃除YouTubeチャンネルはこちら

この記事を書いた人
しろくまサンの小児科アレルギー科 事務長